【FXトレンドライン分析】チャネルラインで絶好のエントリーポイントを見つける方法について解説
2点以上の高値同士もしくは安値同士を結んで引いたラインがトレンドラインであり、その傾きによってマーケットの方向性がわかるということ、そしてトレンドには一定期間続くという特徴があることからマーケットの方向性がわかり、売買戦略を構築するうえでも有用な情報となります。今回の記事でもトレンドラインやチャネルラインを使った分析方法を解説していきます。
目次
トレンドライン上の最適なエントリーポイントは
ここで問題である。上図はGBP/AUDの30分足チャートである。 2点以上の安値を結んで右肩上がりとなる上昇トレンドラインが引ける局面がおとずれたとする。上昇トレンドラインが引ける局面であるから当然基本戦略は買いとなるが、赤丸の①、青丸の②、黄緑丸の③のうちどこで買うのが正しい売買判断と言えるか。
①は何だか危なそうだし、一番利幅がのるのは②だけど、一番安全なのは③だし・
黄緑丸の③が正解となる。ではなぜ①②が不正解なのか解説していく。
赤丸の①が不正解である理由
価格が上昇トレンドラインに向けて下落してきた局面ではあるものの、いまだ上昇トレンドラインがサポートラインとなるか定かではない局面だからである。上昇トレンドラインが引けたからと言って必ずその水準で価格が反発するとは限らない。つまり、一つの可能性に過ぎないからだ。
青丸の②が不正解である理由
青丸の②が不正解である理由は前述の説明からも明らかであろう。上昇トレンドラインを大きく割り込んで買うということであるからこれは大きな誤りとなる。結果論から言えば、この水準で買うことは最も安い水準で買うことができて価格が上昇した際には一番大きな利幅が乗ることとなるが、これは結果論に過ぎない。上昇トレンドラインを割り込んだということは上昇トレンドラインの買い勢いは確認されなかった、つまり言い換えれば売り方が勝っていたことを意味し、下落トレンドへの転換を示唆するため、買いは禁物である。
そのため③のポイントが、上昇トレンドラインへの反発を確認してから買うということになるから理にかなっている。できるだけ安い水準で買いたいという気持ちはわかるが、その後価格が上昇しなければ元も子もない。上昇トレンドは、上昇トレンドラインにサポートされながら上昇するものであり下値の買い勢いが確認されて初めて上昇トレンドの信憑性が高まる。
マーケットの状況によっては上昇トレンドラインを割り込んでそのままトレンドが転換してしまうケースもあるので、必ずトレンドラインでの買い勢いや下値サポートを確認してから買うということを心掛けるようにする。
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トレンドライン分析のチャネルラインとは
チャネルラインとは、上昇、下落のトレンドラインに対して引いた平行線のことをいう。
具体的には上の図になる。上昇チャネルラインは左側になる。安値の①、それから安値③を結んだ上昇トレンドラインに平行になるように引いた赤い点線のことである。また、下落のチャネルラインは、高値①、高値③を結んだ下落トレンドラインに対して平行になるように引いた青い点線のことをいう。
トレンドライン分析 チャネルラインを利用したエントリーポイント
上図のチャートは、GBP/USDの4時間足チャートである。安値①と安値③と高値③の3点が現われたことによって上昇トレンドラインが確認とれる局面である。そのうえで具体的なエントリーポイントはどこになるか。
それは、上昇トレンドラインがサポートラインとなったことが確認されることとなった矢印の部分となる。さらに具体的には、下げ止まり3点目での跳ね返りを終値ベースで確認した後の始値ということになる。それ以前の段階では安値③(下げ止まり2点目)が決まるまではいまだ上昇トレンドラインや上昇チャネルラインが引けないので少なくとも 安値③(下げ止まり2点目) 以降のタイミングとなる。すると上昇トレンドラインでちょうど下のサポートラインまで下げてきてその後反発しているのがこの局面である。ここでエントリーするのが正しい判断となる。
決済判断はどこになるかというと、その後は価格がぐんぐんと上昇していて上昇チャネルにちょうどワンタッチしている局面があるが、そこが決済ポイントとなる。では、具体的にはどこになるか。より早いものを採用するかしっかりこの水準での攻防を見極めて判断を下すかによって大きく2種類に分けられる。
価格が素直にぐっと上昇して上昇チャネルラインの水準を試しにいった水準
上昇チャネル上をためしにいったのちに、4時間足チャートの足1本分を確認した上で明確にトレンドラインを抜けられなかった、つまり反落したことが確認できる水準。
以上2点のいずれかとなる。
実際の利幅
上昇トレンドラインで反発をしてしっかりと終値を確認した上でのロングエントリーとする。すると、上昇チャネルワンタッチあった場面でのこの時の利幅は134pipsで4時間足1本分をしっかりと見極めて決済したら、102 pips ということになる。直近のチャート事例においてもトレンドライン分析の有用性が確認できる。また、このようなトレンドラインやチャネルラインを使った分析手法ではこのチャネルラインを決済判断としてだけではなく、エントリー判断として活用することも可能である。例えば、今回決済を行ったポイントでショートエントリーを行うなどである。つまり、ロングエントリー後の手仕舞いのタイミングで売るというのも1つある。
チャネルラインを使ったFXトレンドライン分析まとめ
どんな手法にもエントリーポイントや決済のタイミングは違えども、やはり基本にあるのは大局の流れに逆らわないトレンドフォロー分析にある。