マージンコールっていつどんな時に発生するのか。発生した場合の対処方法などを解説します
FXのトレードで一番避けたいことは強制ロスカットです。しかし口座に資金を十分入れたとしても、相場次第ではそのリスクはゼロではないのです。。そこでおすすめしたいのが、マージンコールです。こちらでは、マージンコールの仕組みや目的について詳しく解説していきたいと思います。
目次
マージンコールとは
マージンコールとは、強制ロスカットが発動される直前に出される注意喚起で、別名ロスカットアラートとも言われるものだ。相場の変動などにより、ポジションを保有するために口座に必要な証拠金が不足した際に発動し、マージンコールによる通知を受けたトレーダーは、証拠金維持率を回復する措置(後述)を取る必要がある。またマージンコールを活用する際は、各FXブローカーごとに異なる証拠金維持率の基準や、そもそもマージンコールに対応しているかどうかを確認の必要がある。
マージンコールの通知を受けてそのままにしておくと、現在の保有ポジションを強制ロスカットされてしまいかねないため、状況に応じて証拠金維持率を回復な手段、つまり、口座に追加で資金を入れるとか、今のポジションを一旦解消するなどの対策が必要になってくる。
マージンコールがかかった場合の対処
FXでマージンコールがかかった場合の対処として次のようなことが挙げられる。
- 口座に資金を追加すること
- 保有ポジションを減らすこと
- 両建てでエントリーポジションを追加すること
以下詳細に解説していく。
口座に資金を追加すること
もっともオーソゾックスな方法としては、FX口座に資金を追加することだ。
マージンコールが出たということは、口座の証拠金維持率が低下している状態ということが考えられるからだ。口座の資金を多くすることで口座の証拠金維持率を上げることで通常の状態に戻すことができる。なお、ネット銀行を利用すれば24時間いつでもスピーディーに入金することが可能となる。しかし、口座に追加する資金が手元にない人もいるだろう。そのような方は次のような方法をおすすめしたい。
保有ポジションを減らすこと
今現在保有しているポジションが多いために拘束されている証拠金が多くなっているので、ポジションを決済することで証拠金レバレッジに余裕を作ることができる。クロス円通貨の場合、1Lot(10000通貨)ポジションを減らすことで、数万円分の証拠金に余裕ができる。
含み損益が非常に少ないポジションがあれば、損切・利確することで証拠金を取り戻す方法だ。ただ価格の急激な乱高下等により相場が混乱していたり、FXブローカーの約定力が強くない場合は、裁量での決済注文が通りにくくなる。そのため、事前に指値・逆指値注文をしておくのが裁量の方法となる。
両建てでエントリーポジションを追加すること
追加する資金も手元になく、損切りによる決済もしたくないということであれば、「両建て」でエントリーをすることで含み損を今以上に大きくなることを防ぐことができる。ほとんどのFXブローカーで両建てしてもその分の証拠金は不要となる。
ただ両建ては、一時しのぎ的な措置として使うべきであり、根本的な解決策ではない。そのため入金の目途や、相場回復の見込みがある場合に限定して活用することを強くおすすめしたい。
マージンコールが発生する前のリスクコントロールとは
マージンコールが発生する前のリスクコントロールで確認しておくべきポイントとして何があるだろうか。ここでは以下の3点について挙げてみた。
- そもそもマージンコールがあったかどうか
- 逆指値が設定されていたかどうか
- 利用しているFXブローカーのマージンコールの発生基準
以下詳細に説明していく
そもそもマージンコールがあったかどうか
マージンコールを備えていないFXブローカーも多く存在するのも事実である。また一方で、通常の設定でマージンコールの口座 も存在するので、それが普通だと思ってしまうと、確認を怠ってしまうということも考えられる。気が付いたら、強制ロスカットされていたということになりかねない。したがって、一方でデフォルトでマージンコールが設定されている口座もあるため、そちらに慣れてしまうと、マージンコールの有無についての確認を怠ってしまうことも考えられるでしょう。マージンコールがあったかどうか必ず確認しておきたいポイントである。
逆指値が設定されていたかどうか
マージンコールを受け取った後で損切りをしようとしてもすでに手遅れのことは多々ある。マージンコールが出される時の相場状況は、大きな価格変動が起こり、FXブローカーにパニックによる注文が殺到した状態が予想される。するとFXブローカーのサーバーに大きな負荷がかかり、個別の決済注文が通りにくくなっている。、損切ラインを決めて逆指値注文を設定することで自分が許容できるラインを事前に把握することにもなる。逆指値注文を浅めに入れて、含み損で資金が圧迫されないようにしておけば、マージンコールそのものを防ぐことができるのだ。
利用しているFXブローカーのマージンコールの発生基準
マージンコールが発生する基準は、各FXブローカーで違ってくることに注意を要する。つまり、今まで利用していたFXブローカーの口座のマージンコールに慣れていた場合、いざ他のブローカーのFX口座を使った瞬間に、証拠金維持率がどこまで下がっているのかわかりにくくなる可能性がある。また、マージンコールは一般的にメールによって送信されます配信される。よって、メールを確認する習慣がない人はマージンコールを見逃すことになりかねないので注意を要する。
マージンコール対処法まとめ
- マージンコールとは、強制ロスカットになる前の警告で、通常はメールで送信される。この通知がされたら、口座に資金を追加で入れるなどの方法でレバレッジに余裕を作ってあげなければならない。
- マージンコールを受けた場合の対処方法として、口座に資金を追加で入金するのが手っ取り早いが、手元にない場合は保有のポジションを決済するなどする方法や一時しのぎ的に両建てポジションを持つ方法がある。
- マージンコールが通知されてからでは遅いので、マージンコールが発生する前の状況をチェックすることも非常に重要になってくる。そのため、自分が現在利用しているFXブローカーの口座はいつどんなタイミングでマージンコールがかかるのかなどを事前にチェックすることが重要だ。また、相場の急変に備えて、逆指値決済注文(損切り設定)は必ず入れるようにする。