【FX】スワップポイントって何?本質について徹底解説します!
FXの取引は通貨ペアの売買をすることで利益を出しますが、実はそれ以外にも利益を出す方法があるのです。それが、「スワップポイント」というものです。今回はFXの通貨売買 以外の稼ぎ方、スワップポイントについて詳しく解説したいと思います。
目次
スワップポイントとは
スワップポイントとは2国間の金利差から得られる「金利差調整分」と呼ばれる利益のことである。例えば、日本のような低金利通貨(金利:0.10%)を売って、豪ドル(オーストラリアドル)のような高金利通貨(金利:1.50%)を買うことで得られるその金利の差額がスワップポイント(金利差収益)として毎日付与されるものである。
スワップポイントのメリット
FXで通貨を買うことによって得られるスワップポイントは、銀行預金の利息のようなものである。
ただ、銀行預金の利息と大きく違う点は、銀行預金利息は受け取れるのは年に数回のみであるのに対して、スワップポイントはポジションを保有している限りずっと受け取れるものである。
金額はあまり大きくないが、毎日受け取れるので、積み重なると大きなものになる。
仮に365日そのポジションを持ち続けたとして、1日100円のスワップポイントが100円/1日とすれば、単純に計算するなら「100円/1日×365日 = 36,500円/年」が貰える計算になる。
高いスワップポイントを得るには金利の高い通貨ペアを選択することがポイントである。
スワップポイントのデメリット
スワップポイントは常に利益になるかというとそうではなく、逆に損失になるケースもあるので注意を要する。
低金利の通貨ペアの一方を売って高金利の通貨ペアの一方を買うと、スワップポイントは受け取りになり、利益の増加になる。
スワップポイントは、ポジションを保有している日数に比例して利益は増えていく。一方、金利の高い国の通貨ペアを売って金利の低い国の通貨ペアを買った場合は、スワップポイントはマイナスとなる。
その場合、ポジションを保有している間、逆に毎日スワップポイントを支払う、つまり損失となる。
また、せっかくスワップポイントで利益を獲得しても、保有していた間の為替損失によりトータルマイナスということにもなりかねないということを念頭に置くべきである。そのことを考えても、スワップポイントだけを狙って利益を出すことは難しく、メリットを活かしてトレードしていくことをおすすめする。
スワップポイントが高い通貨ペア
スワップポイントは、ポジションを保有する通貨ペアによって受け取れ利益の金額がかなり変わってくる。
ここからは、特にスワップポイントが高いおすすめ3通貨ペアを紹介することとする。
おすすめ3通貨ペアは以下の通り。
- トルコリラ/円
- オーストラリアドル/円
- ニュージーランド/円
以下詳細に解説していく。
トルコリラ/円
ここ最近、一番人気がある通貨ペアとなるトルコリラ/円。
とにかく金利が高いことで有名で、金利通貨の王様と呼ばれている。
スワップは1日あたり80~120円、利回りは5.57~10.57%となり、日本の金利と約10倍近い差がある。
新興国の通貨であるため流動性が低いので、多少の流動性の変化でも大きな値動きになるという特徴がある。
そのため、急激な価格変動により、スワップポイントより大きな額の為替損失を被ることになりかねないことだけは念頭に置いてトレードする必要がある。
豪ドル/円
豪ドル(オーストラリアドル)は、政治や経済が安定しているいわゆる先進国通貨ペアであるが、天然資源国ということから金利が高いという特徴を持っている。そのため、かなり人気がある通貨ペアの一つとなっている。
スワップポイントは1日あたり60~85円、利回りは1.5~2.5%である。
先進国通貨なので信頼性が高く、通貨の価格の乱高下や通貨の価値がいきなり0になったりする可能性はかなり低い。
豪ドルと日本円の通貨ペアであるため、価格が経済ニュースなどに敏感に反応して変動するという特徴を持っている。
NZドル/円
オーストラリアと同様、ニュージーランドも比較的政治や経済の情勢は安定しており、こちらも天然資源国である。そのため、NZドル/円も人気の通貨ペアとなる。
スワップポイントは1日当たり70~90円であり、利回りは2.5~3.5%である。
ニュージーランドはオーストラリアのすぐ近くにあり、2国間の貿易も盛んに行われていることから、NZドルも豪ドルと同じような値動きをするのが特徴である。
スワップポイント:まとめ
- FXはトレード以外に、スワップポイントは、うまくやればかなりの利益を出すことが可能なものであるが、これだけを狙ってトレードするのは控えたほうがよいと思われる。というのは最近先進国諸国はこぞって低金利政策を実施しているため、日本円との金利差がほとんどなく、日本で外国為替取引が開始された当初とは事情が違ってきていることを認識すべきである。
- スワップポイントだけを狙って利益を出そうとするより、トレードと併用して双方のメリットをうまく活かしてトレードしていくことをオススメしたい。
- ここで注意すべき点は、金利の高い外貨を売って低金利の円を購入するポジションの場合は、スワップポイントの受け取りではなく逆に支払いになることである。