【ファンダメンタルズ分析】押さえるべきポイントについて解説します!

FXで、値動きを左右するもの2つがあるのをご存知ですか。ひとつは、相場の動きに合わせて判断される「テクニカル要素」です。

FXを始めて経験を積まれた方の中には、チャートを一目見ただけで、その相場状況がトレンドなのかレンジなのかといった判断ができるようになってきたという方もいらっしゃるでしょう。

しかし、テクニカル要素だけに頼っていると、大きく損失を出してしまう可能性があります。実は、FXではテクニカル要素に関係なく、相場に大きな影響を与えるものがもうひとつの重要な要素である「ファンダメンタルズ要素」です。ここではファンダメンタルズ分析に焦点を当てて解説していきます。

ファンダメンタルズ分析とは

そもそもファンダメンタルズとは、その国の経済状態を示す指標のことをいう。

例えば、その国の国際収支やインフレ率、失業率といった指標がこれにあたります。

つまり、ファンダメンタル分析とは、マクロ、ミクロの経済面から投資対象の本質的価値を計り今現在のレートは割安なのか割高なのかを判断する分析手法をいう。

ある国の国力の計り方は無数にあるが、その代表的なものとしてGDPがある。(GDPはその一国がある期間に叩き出した生産・支出・分配の合計をいう。)ファンダメンタルズ分析は、GDPが前年比で伸びているかあるいは四半期ベースで伸びているかなどの点を見てその国の国力を判断する分析方法となる。

また、それ以外にもある国の経済状態を示す指標で相場に影響を与えるものとして、金利や雇用、物価、政治の情勢などが挙げられる。その他、その国の大統領や首相、中央銀行の総裁といった 一個人の発言も相場に影響を与えるので注意が必要である。

ファンダメンタルズの活用の仕方

さて、これまで相場を左右するファンダメンタルズ要素がのようなものか、説明をしてきた。

ただ、トレードにファンダメンタルズ要素を活かすには、「政治や経済について精通していないと判断が難しいのでは」と思うかもしれない。

しかし、実はファンダメンタルズ要素を使った相場分析は決して難しいものではない。

経済指標発表のタイミングは決まっている

まず、ファンダメンタルズのなかで重要な要素となる経済指標は発表されるタイミングは決まっている。

例えば、特に注目される経済指標である米国雇用統計は、毎月第1金曜日の日本時間午後10時半頃(夏時間では午後9時半)に発表される。

また、日銀の政策金利は、日銀金融政策決定会合の翌日に発表される。

このように各国の経済指標は、ほとんどのものが発表日時がはっきりしているので、相場の大きく動くであろうタイミングがわかる。

参考となる数値が予想されている

もうひとつ、ファンダメンタルズ要素が難しくないといえる理由がある。

それは、実は各経済指標には、参考となる数値が予想されているということだ。

各証券会社や銀行などの専門家が、経済状況や前回の結果を参考にして数値予測を出している。この予想は専門家の予想となるため、非常に精度が高いものとなっている。

その精度が非常に高いこの予想の数値と、実際に発表された数値にどれくらい差があるかで、結果の良し悪しが判断される。

実際にこの数値を基にエントリーするときは事前に各経済指標の予想値を確認しておき、実際の数値と見比べておくとよい。

一般的に、

  • 結果が予想より良かった場合 ・・・買い
  • 結果が予想通りだった場合  ・・・均衡
  • 結果が予想より悪かった場合 ・・・売り

といわれている。

ファンダメンタルズ分析まとめ

  • ファンダメンタルズ分析とは、その国の経済指標や金利、インフレ率などから国力を分析し、その国の通貨を買うか買わないかを検討する分析方法である。
  • 経済指標などはあらかじめ専門家などが精度の高い予想値を算出し、発表前に公表されるため、予想が立てやすくなっている。

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