【FX相対取引とは】メリット・デメリットとともに市場取引との違いについて解説!

相対取引や相対売買という名前をご存知だろうか。日頃のトレードで、価格や数量、通貨ペアなど自由に決められるのは、この「相対取引」が成立しているからだと言われています。本記事では、相対取引の概要やメリット・デメリットを詳しく解説していきたいと思います。

FXの相対取引とは

相対取引とはあいたいとりひきと読む。

また、相対取引とは、買い手と売り手が直接取引を行うこといい、店頭取引やOTC(Over The Counter)取引ともいうことがある。

私たちトレーダーは、FXブローカーに対して、「通貨ペア」や「Lot」のデータを入力して発注することとなる。これはトレーダーとFXブローカーの相対取引である。

FXトレーダーは、世界為替市場の各国の通貨を運用することによって、利益を出すことを目的としてトレードするが、世界為替市場の取引所と直接取引しているわけではない。

取引所(世界為替市場)とトレーダーの間にFXブローカーが入ることによって発注・決済などの注文が可能となってくる。

相対取引と取引所取引との違い

繰り返すようであるが、相対取引とは、買い手と売り手が直接取引すること、つまり取引所を介さない取引のことをいう。

その一方、、取引所(世界為替市場)と直接取引する取引所取引がある。

取引所取引は、トレーダーが出した注文を取引所にまとめて、時間優先や価格優先のオークション方式で売買が行われる。

メリットとして考えられるのが以下の点である。

世界為替市場と直接取引することになるため、手数料等あらゆる面でフェアに取引できること

一方デメリットとして考えられるのは以下の点である。

取引所が定めたルール(取引量・取引期間など)に従う必要があること

取引所取引として利用できるのは現在、東京金融取引所の「くりっく365」のみである。

FXの相対取引のメリット

では、相対取引のメリットは何だろうか。以下の2点が考えられる。

  • 売買条件が自由であること
  • 相対取引先のキャンペーン・サービスを享受できること

以下詳細について解説していく。

売買条件が自由であること

FXブローカーを介して行う相対取引は、基本的にトレーダーの希望を全て反映できる。

注文の量や、売買のタイミングや、通貨ペアの種類など全てトレーダー側の意思で選択することができる。

注文の量や、売買のタイミングや、通貨ペアの種類など全てトレーダー側の意思で選択することができる。

また、スワップポイントの金額や、スプレッドの広さもトレーダーによって多くのFXブローカーから自由に選択することができる。

一方の取引所取引では、売買がオークション形式になり、発注量や売買期間といった条件が指定されるため、トレーダーの希望通りにいかないことがある。

相対取引先のキャンペーン・サービスを享受できること

メリットの2つ目は、それぞれのFXブローカーが提供するキャンペーンやサービスを享受できるということだ。

例えば、新規に口座を開設したことによるキャッシュバックや、取引量に応じたポイント付与など、相対取引先(FXブローカー)がなければ、そのようなサービスの供与はない。

また最近では、FXブローカー間の顧客争奪競争も激化しており、キャンペーン・サービスを重視するFXブローカーも増えてきている。

そういったメリットを活かすためには、どこのFXブローカーを選べばいいのか、それらを選ぶ権利がトレーダーに委ねられているという点も、相対取引の強みといえる。

FXの相対取引のデメリット

相対取引のデメリットは、トレーダーの不利益になる可能性が大いにあるものだ。FXブローカーを介して取引するということは、以下の2つのリスクが潜んでいるということを留めておいてもらいたい。

  • FXブローカーの環境に依存してしまうこと
  • 常に自由に取引できるとは限らないこと

FXブローカーの環境に依存してしまうこと

デメリットの1つ目は、FXブローカーの環境によってトレーダー間に優劣が出てしまうことだ。

例えば、Aブローカーではスリッページやサーバーダウンで正常に取引できなかったものの、B会社では取引が正常に行えたという展開が相場の急変時には起こりうることだ。

トレーダーは、FXブローカーを選べるものの、選んだブローカーの環境が相場急変の際にきちんと機能するのか、そういった点も考えて相対取引先を決めるべきだ。

常に自由に取引できるとは限らない

相対取引は、常に自由に取引できないことがある。

例えば、国内口座の最大レバレッジは25倍までと定められていますが、FXブローカー側の都合で特定の通貨ペアに限って、レバレッジの最大倍率を引き下げる事例が存在した。

また国内口座のように、スプレッド等の手数料で儲けを出しているFXブローカーは、基本的に顧客の損失=利益という利益という排反 な構造になっているため、常にFXブローカーがフェアでクリーンな取引をしているとは限らない。FXブローカーが提示する条件を了承した上で、トレーダーは相対取引先(FXブローカー)を選ぶことになるが、その条件は急に変わることもありうることを覚えておくべきだろう。

FXの相対取引まとめ

  • 相対取引とは、買い手と売り手が直接取引を行う取引のことを指すが、実際FXトレーダーはFXブローカーを介する形で世界のトレーダーとの相対取引をしていることとなる。
  • メリットとして、FXブローカーを介した取引とはなるが、取引したい通貨ペアや取引量などトレーダーの意思がすべて反映されるものとなることと相対取引先のキャンペーン・サービスを享受できることが挙げられる。
  • デメリットとして、取引の相手、つまりFXブローカー側の環境に依存してしまうことなどや常に自由に取引できるとは限らないことなどが挙げられる。

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