FXにおける借金とは?借金を抱えないようにするための対策を解説

FXトレードにおける借金はどうやって発生するのか。

FXを始めるきっかけは、人それぞれ違いますが誰にも共通していることは「利益を上げるため」だと思います。

しかし、せっかくお金を儲けるために始めたFXで、逆に借金を抱えてしまうケースもあります。

そこで今回は、FXで借金を抱えないためにも、その原因と対策方法について詳しく解説していきます。

FXで借金を抱えてしまう4つの原因

まずは、そもそもどうしてFXで借金を抱えてしまうのかについて考えてみることにする。

一昔前とは違い、副業を黙認する企業が増え、FXの注目度は以前よりも高まっていると言える。10万円以下の資金からでも始められるという、手軽さも相まって、FXを始める人の数も増加した。もはや誰もが知られる投資になっている。

つまり言い換えると、これだけ知名度も高く、新しく口座開設をして始める人も多いFXで、すぐに借金を抱えるというのは考えにくいということだ。そこまで借金を抱えやすい投資なら、世の中に広く広まることはないだろう。

つまり、FXで借金を抱えてしまうのは、借金を抱えるトレーダーのFXのやり方に問題があるということだ。

では、具体的にFXで借金を抱えてしまうケースとは何か。それは以下の4点である。

  • 生活資金を証拠金に充ててしまう
  • 一度決めた損切りラインを変更してしまう
  • 土日で相場が大きく変動してしまう
  • 相場の急激な変化に巻き込まれてしまう

以下詳細に解説していく。

生活資金を証拠金に充ててしまうこと

これは、FXだけでなく投資全般に言えることだが、とうし投資に100%はなくいつも損失を出すリスクを背負っている。それはつまり、口座に入金した証拠金が何かしらの理由ですべてなくなってしまう可能性もあるということだ。そのため、生活資金を証拠金に充て充ててしまうというのは非常に危険なことだ。

一瞬ですべての証拠金を失わないとしても、生活費を充てると「失ったら借金しないと生活できなくなる」という不安を抱えながらトレードすることになるので、想像以上にプレッシャーが大きくなる。

生活費を証拠金に充てることで精神的に余裕がなくなり、損失を出したときの対処が冷静ではなくなるのだ。

冷静さを欠いたトレードをすると、判断力が鈍って負けが増え、どんどん損失が膨らんでいくという負のスパイラルから脱出できなくなる。FXの証拠金には必ず余剰資金を使うようにして生活費でトレードすることがないようにする。

土日で相場が大きく変動してしまうこと

土日は世界の主要市場は開いておらず、FXブローカーも休みなのでトレードはできない。しかし、中東の一部の国では日曜日も市場が動いているため、大きな為替変動が起きる可能性はある。そのため、金曜美夜のレートと月曜朝のレートが大きく開くことで損失となることがある。ポジションを翌週まで持ち越すことはそのようなリスクが考えられるため、ポジションはその日のうちに解消しておくことが望ましいと言える。

相場の急激な変化に巻き込まれてしまうこと

これは、月に頻繁に起こるというわけではないが、何らかの事件などにより、相場が急激に変動することがある。

例えば、アメリカ同時多発テロやリーマンショックなどのように、世界に衝撃を与えるような大きな出来事がニュースとして流れることでと、それが相場に影響を与えて急激に動くこともありうることだ。

突発的なニュースへの対応は困難であるが、相場に大きな影響を与えやすい出来事、例えばアメリカ大統領選挙や日銀金融政策決定会合など、事前に分かっているものは、その時間帯がわかるので、その時間帯はトレードを控えのがおすすめだ。

ちなみに、FXには”強制ロスカット”という損失を防ぐ仕組みがあるが、これは国内FXブローカーと海外FXブローカーでは若干の違いがあるので注意が必要だ。

借金を未然に防ぐ方法とは

これまでFXで借金地獄になる場合を解説してきたが、それらを未然に防ぐ方法はないものだろうか。こちらでは借金地獄に陥る前に、それを未然に防ぐ方法について解説していきたい。

借金を未然に防ぐ手助けをしてくれる、2つの仕組みについて紹介しておく。

マージンコール

マージンコールとは、ポジション保有中に含み損が増え、含み損FXブローカーからトレーダーに知らせる仕組みをいう。マージンコールのマージンは『証拠金』、コールは『要求』という意味になる。この通知を受け取ったトレーダーは追加で証拠金を入金するか、ポジションを決済する必要がでてくる。ただ、このマージンコールがないFXブローカーもあるので、自分が利用しているFXブローカーはどうなのか事前に確認の必要がある。また、マージンコールがメールで通知されるのか、他の方法で通知されるのか、という通知方法もFXブローカーにより違いがあるため、チェックしておきたいポイントだ。

強制ロスカット

強制ロスカットとは、マージンコールによる通知が届いてからも証拠金の追加の入金やポジションの決済をしないまま、さらに含み損が増えて証拠金の一定割合を超えた場合、FXブローカー側で強制的にポジションを決済する仕組みをいう。この強制ロスカットは、表向きはトレーダーが借金を抱えるのを防いでくれる仕組みとしているが、FXブローカー側が損しない仕組みと言える。そのため、これを頼りにしたら、自らが証拠金の大部分を失うことになりかねないこととなる。そして、もちろん急激な相場の変動があった場合、強制ロスカットが全く間に合わないこととなる。

だからこそ重要なのは、常に許容できる損失を意識して、損切りを設定し、相場の急激な変動が常にあることを想定してトレードをすることに尽きる。

まとめ これでFXで借金を抱えない

  • FXトレードで借金を抱えてしまうケースとしてトレード資金に生活費を投入することや一度設定した損切りラインを上げたり、相場の急激な変動に巻き込まれてしまうことなどが主な原因としてある。
  • これらの要因で借金を抱えないようにするためには、まずFXトレードには常に相場の急激な変動がつきものだということを常に念頭において資金管理等を徹底することに尽きる。

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